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2025/06/22

「メガロポリス【IMAXレーザー字幕】」を観る

今日は時間を作って「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」を手掛けた巨匠フランシス・F・コッポラ最新作「メガロポリス」を観て来ました。コッポラが私財を投げ打って作った超大作。残念ながらアメリカ本国の興収は大惨敗、しかも評価も散々。その分、敷居を下げてポイント使ってタダで観ました(IMAX料金は別だけど)。

舞台はニューローマと呼ばれる都市があるアメリカ(合衆国ではなく共和国らしい)。主人公カエサルは天才的な頭脳と親族の財力で名を馳せる建築家。彼には時を止める能力を有していた。その瞬間を見たジュリアはカエサルに近づいていく。だがジュリアの父は政敵、市長のキケロだった。やがて対キケロ、そして親族側の権力争いにカエサルは巻き込まれていく。

主人公の名から古代ローマを連想させるが、「ベン・ハー」を思わせる幕変わり、台詞回しに群像劇と未来ながら哲学的なストーリーテリングでみせていきます。ただセリフ(字幕)を追うと同時に意味の咀嚼を求められるので鑑賞のハードルはかなり高いです。シェイクスピア好きの方ならセリフの入りはいいでしょうけど。

見立ては現代劇(未来劇)ながら、聞き覚えのあるセリフゆえにやや時代劇寄り。加えて登場人物が多く、中盤までその関係性を読み取るのも難しかったですが、後半には解消しました。特にカエサルの身に起こる出来事以降、物語は大きく動きます。ここからはローマのカエサルには無い展開ですね。

カエサルによる未来像の提示の裏で分断された今のアメリカが映し出されています。おそらくコッポラが構想時に無かった、生き物たる映画作りが反映されたものでしょう。そこに至る描き方が少々説教臭くなってしまったのは残念です。また報道映像のリアリティが勝っていたのも気になりました。

この他、気になったのはシャイア・ラブーフが妙に浮いていたり、今のダスティン・ホフマンが今のビートたけしに見えたり。ローレンス・フィッシュバーンは何処か「マトリックス」(いやモーフィアス)臭を放ち、ジョン・ヴォイドは今やトランプ政権のアンバサダーゆえに何処か引っかかりました。

ただ作品中、ジュリア役のナタリー・エマニュエルには助けられました。彼女の美貌という動機があったからこそ完走できたと思います。個人的にコッポラ擁護補正も入っていましたし。

コッポラにして傑作で無いけど、本作では1億2000万ドル掛けてまでやりたかった事を通した映画人生の結果だし、ラストのオチもコッポラのお茶目なところだと思います。中盤で「タッカー」車が登場したのも嬉しかったですね。

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