「サンダーボルツ*」を観る
今夜はMCU最新作「サンダーボルツ*」を観てきた。フェーズ5の締めくくりとなる本作は、エレーナ[二代目ブラック・ウィドウ]とバッキー[ウインター・ソルジャー]を中心としたチーム、サンダーボルツの活躍を描くSFアクション大作。
「どうしたんだ?MCU」と嘆かれるフェーズ4以降の作品群は、玉石混交どころか石ばかり。特にフェーズ5は低迷の一途を辿っている。「キャプテン・アメリカ4」も出来が酷かったため、本作への期待値は最初から低かったのだが、残念ながら本作も佳作とは言い難い。
物語は終始、エレーナを演じるフローレンス・ピューに依存している。彼女の実力とネームバリューを考えれば致し方ないが、バッキーは議員生活を送る身となり、かつての勇姿は影を潜めている。もちろん後半でバッキーは見せ場を掴むものの、そこまではエレーナ、ジョン・ウォーカー、ゴーストらが物語を牽引する。
この展開は一見興味深そうでありながら、どこか物足りない印象が拭えない。エレーナの父親の豪快な振る舞いや捨て台詞には、後方席のジェイソン・モモア似の外国人客がスラング交じりの会話に爆笑していたものの、日本人観客には苦笑いを誘う程度。なお、本作には映画「ブラック・ウィドウ」とドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の視聴が必須となる。
この映画の持つ違和感は、サンダーボルツが対峙する敵の描き方にある。一人は倒すのではなく救済という展開で、それ自体に異論はない。しかし、彼らを陥れた黒幕の動機が不明瞭。指パッチン級の脅威に晒されながらも、結末はあまりに楽観的。先述のモモア似の観客程度の理解力なら満足できたのかもしれない。
さらに個人的な不満として、タスクマスターの扱いが「ブラック・ウィドウ」の時と同様に粗雑だった点が挙げられる。「慰めの報酬」でボンドガールを演じたオルガ・キュリレンコを起用しながら、今回もほとんど素顔を見せないまま終わる残念な結果に。彼女の国籍以外に、このキャスティングの意図が全く見えない。
追伸.
いまだにタイトル末尾に付けたアスタリスクの意味がわかりません...
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