「シンシン/SING SING」を観る
今夜は「シンシン/SING SING」を観てきた。”SING SING”とはミュージカル映画ではなく、実在する刑務所、そこで行われる舞台演劇による更生プログラムRTAを描いた実話であり、その再現ドラマ。といっても出演者のほとんどが受刑者やそのOBで占められた作品となっている。
脱獄こそしないが、リアル・ショーシャンクであり、主人公は無実の罪で投獄されたディヴァインGことホイットフィールド。脚本は彼の原案がその元らしい。演じるのは本作で製作を兼ねるコールマン・ドミンゴ。俳優だけに力強い演技に圧倒される。
そこにがっぷり四つで対峙するのはRTAに新加入する”ディヴァイン・アイ”。演技の生々しさはさすがRTAのOBらしく、苦悩するディヴァインG=コールマン[プロ俳優]との化学反応をみせる。ラストで迎え入れる姿も何処かショーシャンクっぽい。
実際、コールマンや”ディヴァイン・アイ”の例に限らず、俳優、受刑者たち本物同士の垣根が見えないのがこの映画特有の凄み。しかも実際にシンシン刑務所での撮影となっている。ただし刑務所内を巡る不祥事やバイオレンスは出てこない。
そこはこの映画の本分で無いし不要。ただこの手の映画にありそうなスパイスは一切無いので演技とドラマ性だけで勝負している。それだけに健康診断直後[バリウム=下剤のせいで仮眠取れず]で体調がすぐれなかったのが誤算、ちょっと睡魔に負けてしまった…とはいえ、日本でありえない異色な作品だった。
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