伊東市の金星シネマで「死刑台のエレベーター」を観る
今日は大雨の中、盟友N氏と伊東市の金星シネマでフランスの巨匠ルイ・マル監督のデビュー作「死刑台のエレベーター」を観てきました。今回初見。1958年公開、モーリス・ロネ、ジャンヌ・モロー出演のクライムノワール。夫に密室殺人を仕掛けた妻とその愛人の顛末が描かれていきます。
この映画で最も有名なのが、ジャズの帝王マイルス・デイヴィスの手掛けた音楽で一聴して彼のプレイと判るものです。映像を観ながら即興で作られたと聞きますが、さすがマイルス。個性、ライブ感に溢れていて時代の差を感じませんでした。
一方、物語は前述の密室殺人と別に発生した事件とが終盤に向けて絡み合っていくところが面白いです。ただそのギミックが効き出すまで若い二人がやらかす数々に?があったりします。そこは若さゆえ、戦後の混乱と時代性、ヌーヴェルヴァーグ的なアプローチではなのかなと勝手に思ってます。
そしてこの作品でもクルマが重要なアイテムとして登場します。一台が謎、メーカー不明のオープンカー。コイツのおかげで事件は思わぬところへ飛び火します。もう一台がベンツの300SL。ガルウイングドアでお馴染みのクラシックなクルマです。持ち主曰く「低速のギア」が使えなきゃ発進できないようですが、クラッチが重いって事ですかね?次のシーンでは普通に走ってました。
この物語を終局に導くのが、「冒険者たち」のリノ・ヴァンチュラ。金星シネマでの遭遇が二度と好きな俳優さんです。この作品の彼はだいぶ若いと思いますが、モノクロの映像と相まって貫禄と説得力のある演技が光ります。ただこの作品はそんな登場人物よりも、マイルスの音楽と先の物語のギミックを楽しむべき作品かと思いました。
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