「片思い世界」を観る
今夜は「怪物」「ファーストキス」の坂元裕二オリジナル脚本による「片思い世界」を観てきた。広瀬すず、杉咲花、清原果耶共演、3人の女性が織り成すファンタジー。学業、仕事に奮闘する3人は共同生活し楽しく過ごしていたが、そんな彼女たちに12年前のある出来事が影を落とす。
観客が序盤から事態を理解するまでがポイント。ただ理解した後はあちら系のお話、その亜流だと気づく。新味なところはレイヤーという点。一方から見えているのに…「片思い世界」はその絶妙なタイトル付けとなっている。
ただ「ファーストキス」がタイムリープの亜流でも背景に流れていたのは夫婦、パートナーへの想いで感情移入できたのだが、個人的に本作でそこが弱い。また12年前の出来事に対し、最も救済すべきはこの3人なのにその月日が彼女たちを達観視させる。結局、救済できたのはただひとり…
理不尽な出来事の顛末。動機を明らかにしないところはリアルだったが、その一方で主人公3人が切ない。だから余計に彼女たちの達観ぶり、欲したのが合唱だけだったのも解せない。亀山君子こと西田尚美はあの顛末で納得できたのかな?
上記の心境で観る中、尺は2時間越えで脚本に表れない凡長な演出も少なからずあった。また日本映画、蔦重こと横浜流星登場に少々出過ぎ感も否めない。確かに画にはなるけども。確かにいい映画だと思うけど自分には少し合いませんでした。
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