「エミリア・ペレス」を観る
今日は「エミリア・ペレス」を観て来た。今年の米アカデミー賞で助演女優賞、歌曲賞の2部門を受賞。メキシコの麻薬カルテルのボスが性別適合手術を受け、新たな人生を進んでいく姿を描くクライム・ミュージカル。
とにかく冒頭から圧倒された。過去、色々なミュージカル映画を観たが、この作品は出色。計算されたダンス、音楽、映像が見事に融合して素晴らしい。ミュージカル特有の突然、歌い出す事なんて気にならない。
主な舞台は先日の「型破りな教室」と同じメキシコでこちらは富の限りを尽くす麻薬王。だがその内面に大きな悩みが…この作品は尖った表現はあっても全編女性映画であり、主人公エミリア、弁護士のリタ、エミリアの元妻ジェシーらの友情、葛藤、愛情が描かれていく。
リタを演じたゾーイ・サルダナは演技だけでなく素晴らしいパフォーマンス。オスカー受賞に異論はない。驚いたのは実際にトランスジェンダーのカルラ・ソフィア・ガスコンが主人公を演じている事。これも時代の要求なのか、エミリア以降はガタイの良さはあっても女性。
そこに垣間見る父性(その気持はよく解る)が入り乱れ、順調なエミリアにある事件が起こる。その顛末は彼女にとって因果応報かもしれない。だがエミリアの人生が素晴らしかった事はエンディングで知れるはず。題材で食わず嫌いせずに見て欲しい作品である。
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