鵠沼海岸駅のシネコヤで「型破りな教室」を観る
今日は盟友N氏の発案で神奈川県藤沢市まで遠征、鵠沼海岸駅のシネコヤで「型破りな教室」を観てきた。
2月上旬に静岡シネギャラリーでそのチャンスはあったが、清水ミッちゃんのコンサートと時間が折り合わず断念。ただN氏と会うたびに『「型破りな教室」を観たい』が合言葉になっていた。そんな時、N氏が今週からシネコヤの上映を聞きつけて来たのだ。情報弱者のN氏らしからぬファインプレー!
ただこの鵠沼海岸駅の道中は静岡シネギャラリーまでの倍で前期高齢者の我々には少々タフ。でも東京競馬場へ行くよりは混み具合もマイルドで楽。二人でバカ話を続けながら気がつけば鵠沼海岸駅に着いていた。上映まで1時間あったので、駅からすぐの鵠沼ぎょうざのお店で腹ごしらえ。
オーダーは鵠沼ぎょうざとまぜそば(油そば)のセット。餃子はプレーンなだし味6個でとても美味しい。別のテーブルではオールスター(味6種)を頼んでいてそちらも気になった。まぜそばもシンプルに美味い。本当は餃子をもう一皿追加しても良かったが、前期高齢者なので体のためこの辺にしといてやろう(苦笑)
そしてシネコヤへ赴く。外観は写真館の名残がある建物。早速入口でチケットの手続きをとる。盟友N氏は既に予約してあったが、席は先着順となるとの事。またシネコヤ店頭の飲み物とパンを購入する事で鑑賞中の飲食は可。
1Fは上映までの待合室となっているが、それ程広くない(席の譲り合い必須)。ただ本棚には映画関係だけでなく多くの書物があって趣がある。待合室利用だけだと有料になるようだ。上映が近づくと先着順に渡されたカードを元に2Fの上映室に誘導される。
上映室はホームシアターっぽい作りで昔、長岡鉄男さんの方舟を伺った時を思い出す。椅子はよくある劇場のものでなく、家庭用の椅子やソファーが並んでいる。ただ前に置かれたスピーカーは本格的な音、スクリーンの画も素晴らしい。久しぶりにホームシアター魂に火が着いた気がする。
なお22席で満席。席に着くとオーダーしてあったアイスコーヒーとピーナッツパンが運ばれてきたが、どちらも香ばしく本格的で美味しかった。映画が始まる前に早々にパンだけは食べ終えておく。静かに映画を観たいからね。
「型破りな教室」が始まる。生徒たちと先生のよくある初対面から、間も無くこの作品の物語に惹き込まれた。2011年のメキシコ国境の町の小学校での出来事を描いた実話。メキシコの社会情勢等などを含め、教育事情と邦題が表す生徒たちの変化に驚かされる。
子供たちは新任教師のセルヒオと出会いに驚くも、それぞれに気付きから探究心が芽生えていく。彼らは学びのきっかけを失っていた(あるいは待っていた)だけなのだ。生徒の一人、ゴミ山から有価物を売る父親と買い手との会話に割って入るパロマが可笑しい。しかも彼女の学力は目覚ましい成長を見せる。
この映画の中で子供たちに様々な気付きを与えていくが、その一つ一つは極めて身近なもの。セルヒオに引き出された校長先生もいい味出してる。メキシコとて受験教育重視、しかも町の教育委員会は汚職ありきの組織。そんな背景は教育現場だけでなく、子供たちの周りにも影を落とす。
この作品で描かれる子供たちの家庭、生活格差をただ可哀想と言うのは単純過ぎる。それに対する子供たちの言葉の方が大人。だからこそ子供たちにとって学びの場を与える事が大人、親の務めなのだと思う。それだけに「ノー・アザー・ランド」で学校を重機で壊す映像は怒りを感じずにいられなかったのが思い出される。
閑話休題。とにかく子供たちが皆で生き生きと楽しんで学ぶ姿が微笑ましい。映画はその中でも数人にスポットを当て、それぞれの人間ドラマを映し出す。またセルヒオ役のエウヘニオ・デルベスの名演(「コーダ あいのうた」でも好演)も素晴らしかった。
本当に遠出してまで来て良かった。また機会があればシネコヤさんで映画を観たいなぁ。
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