« 「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」を観る | トップページ | 「第97回アカデミー賞授賞式」を観る »

2025/03/02

「TATAMI」を観る

今日は「TATAMI」を観てきた。2019年女子世界柔道選手権を舞台にイラン代表のレイラにある指示が下される、そんな事態を巡る社会派スポーツサスペンス。

タイトルの通り、柔道を題材とした作品とまでしか頭に入れずに鑑賞。やがてレイラに降り掛かる全てに根深さを思い知らされる。しかも鑑賞後、これら出来事が実話をモチーフにした事(大会場所諸々は別に置き換えられ)だと知って二度びっくり。ちなみに劇中ではそこまで言及されていなかった。

ヒトラーのベルリン五輪、近年の金満五輪に代表されるように何処かに政治色が見え隠れ、スポーツを純粋に楽しめなくなった。究極はモスクワ五輪のようにボイコット、道を閉ざされる事すらある。だが本作の主人公は競技の戦場たる、畳を前に初めて「棄権せよ」と言い渡される。

「今回は調子がいい」と明言する程、さらに家族や友達の後押しが自らを鼓舞する中、青天の霹靂。集中力を求められる中、辛勝を続けるレイラ。味方だった代表監督でさえも言葉を翻す。だがそんな監督(何とこの人、この作品の共同監督でもある)も過去にある出来事を秘めていた。

イスラエル選手との対戦前の準決勝、様々な視線、内外の監視、自らの戦いのため大きな決断をするレイラ。その出立に自由のための戦い、フィクションでオブラートした真剣勝負。その結末は劇場で確かめて欲しい。

劇中英語の試合実況で「ウチマタ」や「マテ」と日本語が多く出てくるのも新鮮。また二つの国、その関係性は異なるが、ドキュメンタリーの「ノー・アザー・ランド 故郷は他にない」とセットで観るのもありですね。

250302_01

|

« 「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」を観る | トップページ | 「第97回アカデミー賞授賞式」を観る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「ステラ ヒトラーにユダヤ人同胞を売った女」を観る | トップページ | 「第97回アカデミー賞授賞式」を観る »