「ANORA アノーラ」を観る
今日は映画の日。盟友N氏と二本目に「ANORA アノーラ」を観た。昨年のカンヌ、パルムドール受賞作。ストリップダンサーのアノーラがロシア富豪の息子イヴァンと恋に落ちていく姿を描くロマンティックコメディー。ちなみに本作はR18+指定、始まってすぐに判ります。
半信半疑で観始めたこの映画。R18+ゆえに冒頭から過激な描写、恋に落ちたイヴァンとアノーラは会えばサルなみにヤリまくる次第。どちらかといえばイヴァンの軽さが結婚というワードを引き出す。結婚とは勢いが大事と言うが、この軽さゆえに「この映画、ダメかなぁ?」と思い始めていた。
だがその思惑は中盤で大きく変わり、物語へ一気に惹き込まれていた。イヴァンとの件は完全に前フリでスラップスティック、時にフランス映画のような味わいに変わっていく。イヴァンはただのバカ息子に変わり、アノーラと周りの大人たちの騒動ぶりが可笑しい。イヴァンの両親の謎ぶりも観る側の想像力を掻き立てる。
特にイヴァンの両親の手下たちの存在感がいい。後半はアノーラと彼らのロードムービー。車中のやり取りは下品なところもあるが、むしろ前半のイヴァンとの違いは明確でラストシーンの伏線となっていく。だからあのシーンで彼女が号泣するのもよく解る。本当にアイツはバカ息子。
男性から観れば、アノーラを演じたマイキー・マディソンの体当たり演技も素晴らしかったですが、それ故にこの作品を隣の席で観ていたカップルの顛末も気になります….
| 固定リンク



コメント