「セブン」【IMAXレーザー字幕】を観る
エンタメ3連チャン最終日(?)もIMAX。ブラッド・ピット主演の映画「セブン」を観て来た。1995年公開のアメリカ映画。モーガン・フリーマン、グウィネス・パルトロウ共演、デヴィッド・フィンチャー監督によるサイコスリラー。
個人的にこの作品は「羊たちの沈黙」と並ぶサイコサスペンスの傑作。共に優れた様式美、どのショットも美しくかつ残酷。ただ「セブン」にあって「羊たち…」に無いものは究極のバッドエンド。劇場での初見、ブラピ演じるミルズと共に絶望、やるせなさのどん底(ある種の毒)を味わったのを思い出す。
再度、この作品の毒を味わいたくて輸入DVDにブルーレイと追いかけて来た。そして公開30周年を記念してフィンチャー自ら監修した4K版をIMAX上映。これを逃さない手は無い。
そんなIMAX版、冒頭のニューラインシネマのロゴの解像度の無さ、イントロでの暗いサマセットの寝室の描写に愕然。「果たしてIMAXで観る意味は?」と疑問を持ち始めた瞬間、Nine Inch Nails「CLOSER」であのオープニング・クレジットが始まるとそこからはIMAX版の独壇場だった。
確かに30年前の作品、照度不足で解像度の足らないシーンはある。でもその銀塩感こそ今の映画にない魅力であり、持ち味である。一方で4Kの恩恵は至る所に感じられ、例えばベッドでのトレイシーの肌の質感とか、サマセットの頬の滲みや皺とか、多くのシーンでハッとさせられた。
また音が素晴らしい。ハワード・ショアのスコアが深々と鳴り響き、SEと共にサスペンスを盛り上げる。もう一方でバッハの「G線上のアリア(Air)」が美しく図書館内、そして潜む殺戮のコントラストを彩る。エヴァの旧劇場版はそこをパクったんじゃ無いかなぁ。
そして何年経っても劇中最後のサマセットのセリフを思い出す。
「ヘミングウェイが書いていた。『この世は素晴らしい、戦う価値がある』と。後半の部分は賛成だね」
今回、そのセリフに至る断片をサマセットを中心に物語を追い駆けていた。確かに初見は感情的なミルズ目線だった。でも今は年のせいか、冷静に全編サマセット目線で時々ミルズ。そして今回もラスト、銃を何度も構え直したミルズの表情に見入る。
これが観たくて「se7en」を再見してしまう。その時、ジョン・ドゥの感情が割り込んでくるだろうな。エンドロールは逆回しにデヴィッド・ボウイの「The Hearts Filthy Lesson」が流れ終わるまでが「se7en」のワンセットです。
追伸.
作品第三の男、ケビン・スペイシーに圧倒されたものの、30年経って本当にいけ好かない奴だと判明したのは7年前(傑作「ハウス・オブ・カード」を自ら陥れた張本人)。今は日本の芸能界の闇がその姿を追っている。確かに中居クンは映画で「模倣犯」演っていたしな。やっぱサイコだったのかなぁと。
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