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2025/02/21

「愛を耕すひと」を観る

今夜は北欧の至宝、マッツ・ミケルセン主演「愛を耕すひと」を観てきた。彼の母国デンマークを舞台に、母国語のまま18世紀の開拓時代を描く。荒野と化した土地を無粋な表情で愛でていくマッツ演じるケーレン。土地の領主シンケルはケーレンを陥れるべく非道な仕打ちを仕掛けていく。

邦題「愛を耕すひと」に反し、原題は「Bastarden」。「私生児」とか「ろくでなし」という意味らしい。邦題の牧歌的雰囲気は少なめだし、ケーレンの出生に原題が重なる部分がある。前半はひたすら土を調べ、手を入れていくケーレン。王の家と称す居を構えると、彼の生活に変化が訪れる。

ハリウッド大作に出演するとほぼラスボスを演じているマッツ。本作は母国で文芸大作とあって渋めの主人公。マッツは母国では高倉健さんみたいな存在なんだろうな。主人公は不器用な性格ながら人々を惹きつける存在。だからある女性ともそれなりの関係になっていく。

舞台の18世紀は今以上の格差社会。名声を得るケーレンを横目に虚勢を張るシンケル、いやデ・シンケルの狼狽えようが中々のもの。これだけの悪、しかもル・シッフル並の鞭打ち。「カジノ・ロワイヤル」の時と役の逆転現象。(きっと)マッツは母国で高倉健クラスなんだから善人でなくちゃ。

この作品の見どころはマッツ演じるケーレンの変化、そして手を掛けた土地の変化だろう。特に成長した少女と住む王の家越しの土地の姿。だがその後、あれだけ報酬に拘ったケーレンに大きな心境の変化が訪れる。この作品に惹かれたのは何処かにケーレンを中心とした家族の姿を感じたからなんだろうなぁ。

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