午前十時の映画祭14「戦場にかける橋」を観る
今日は午前十時の映画祭14「戦場にかける橋」を観て来た。1957年公開の英米合作、第30回アカデミー賞作品賞受賞作品。第二次対戦中のタイ国境付近の日本軍捕虜収容所を舞台に、鉄道の延伸を目指す中、捕虜を利用し河川上に建設される橋を巡る顛末が描かれる。
「サル、ゴリラ、チンパンジー…」と歌詞を乗せられてしまう名曲「クワイ河マーチ」でお馴染みの作品。冒頭、同曲の行進シーンを観るにつけ、小学校の頃の運動会を思い出してしまう。時代だな、今の小学生(数年前の自分の子供)はノリノリのJ-POPで入場だから。
軸となる物語はクワイ河への橋とその鉄道建設だが、もう一つの軸が連合軍によるこの橋の破壊。対極する目的がクライマックスに向かって交わっていく。そしてラストの後味と虚しさ。トップロールのウィリアム・ホールデンは前半あまり活躍しないが後半、決死隊の中心で作戦を進める事になる。
橋建設を担う英将校ニコルソンを演じるのが、初代オビワンの名優アレック・ギネス。対する早川雪洲演じる斉藤大佐との対立と融和が描かれるが、あくまで断片的。前後半でのニコルソンの待遇の違い、そして出来上がった橋に並び立つ二人を見れば、その関係性は想像に難くない。
2時間41分の長編、意外に淡々と進む物語だが、最後まで画面に喰い入った。収容所の過酷さ以外は物語に大きな起伏はない。むしろ橋建設のために邁進するニコルソン、元々芸術畑だったという斉藤、二人の立場の変化が面白い。ちなみにコントのように倒れていくニコルソンは気になったけど。
中心となる日本人が早川雪洲(箱台のよる身長合わせ、業界用語「雪洲する」の元ネタ)であるせいか、日本人(役)キャストの日本語は所謂、当時のハリウッド映画っぽいカタコトは一切出てこない。それも物語を見易かった大きな理由だったのだと思う。
原作者のピエール・ブールは「猿の惑星」でもお馴染み。「猿」は自身の捕虜収容所時代を反映させた日本人と言われているが、ニコルソンと斉藤の関係を踏まえるとテイラー、そしてコーネリアスとジーラに似ていなくも無い。
あと列車落下は「カサンドラ・クロス」の前にこの作品だったな。すなわち「バック・トゥ・ザ・フューチャー3」は「戦場にかける橋」の系譜だという事。
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