「サンセット・サンライズ」を観る
今日はさらに盟友N氏と2本目、宮藤官九郎脚本、岸善幸監督、菅田将暉主演「サンセット・サンライズ」を観てきた。コロナ禍に突入した2020年、三陸の町を舞台に過疎化と震災の傷跡、そんな町に東京から移住にやってきた主人公の交流を描いていく人間ドラマ。
「E.T.」から間も無くコンビニおにぎりを一つ食して臨んだ本作はとんでもない飯テロ作品だった。三陸の味覚、出てくる料理がとにかく美味そう。輪を掛けて菅田演じる西尾晋作が美味そうに食べる。ちなみにクドカンのラジオ番組に出演した際、撮影で「太った」と告白している。
中村雅俊演じる章男の漁師飯から、井上真央演じるヒロイン百香の作る家庭料理、竹原ピストル演じるケンが作る本格料理まで正直、先日の「劇映画 孤独のグルメ」よりもそそられた程。見事、冒頭から胃袋を掴まれた。
晋作と百香の関係性はアニメにもなった某有名マンガを思い出すが、中盤まで熱のあるやり取りはない。好きな光景を共有する等、自然な交流から生まれる絆、そして芋煮会でその想いがぶつかり合う。シリアスにちょっとした笑いを交えるのがクドカン脚本らしい。
大企業に地方移住、そこにビジネスを結びつける晋作の会社の社長はついパソナ、竹中平蔵を思い浮かべてしまったが、本作の社長はそこまで悪に描かれていない(いや本家は相当悪だけどね)。物語は成功で区切りをつけるも、エンディングに至る晋作の決意でそれが本題で無いと伝わる。
生きている限り、震災に限らず答えのない事象は多い。クドカンとしては「あまちゃん」以来で違った視点、考え方、変わらぬ本音を原作と自らの脚本を通したエンディングと共に新しい形を見せてくれた気がした。長尺(139分)を忘れるくらいいい映画でした。
| 固定リンク



コメント