AppleTV+「パチンコ - Pachinko」シーズン1を観る
iPad miniを買ったおかげでAppleTV+が3か月タダ。そこで独占コンテンツ「パチンコ - Pachinko」シーズン1(全8話)を字幕版で観終えた。在日コリアン家族の姿を現在、過去を交えて描いていく。タイトルの「パチンコ」は主人公家族が営むところからだが、おそらくその経緯はシーズン2以降で判ると思う。
まず何故このドラマが気になっていたかというと、キャストの一人に「将軍 SHŌGUN」のアンナ・サワイが出演している事。ちなみに彼女の役は主人公ソンジャの孫ソロモンの同僚。流暢な英語によるセリフにもちろん日本が舞台の一つなので日本語、そして若きソンジャたちは韓国語(朝鮮語)を話す。
そんな背景もあり、このドラマは日本語吹替でなく原語で観ている。三カ国語が行き交い、時に混ざって興味深い。また戦前と80年代の日本、大阪に東京も出てくるが、おそらく遠景以外は韓国で撮られたものだろう。特に80年代の日本、都心や住宅(セリフも含め)には微妙な違和感を伴う。
登場人物の大半は韓国人で一部日本人俳優が日本人役を演じている。80年代の主人公ソンジャを演じるのがオスカー俳優「ミナリ」のユン・ヨジョンでこのキャスティングからもドラマの力の入れようがわかる。またソンジャの次男の恋人(この辺の背景がシーズン1の時点で判り難い)を南果歩が演じている。
中でも惹かれたのは第7話のゲスト、ヤクザを演じた山口貴史。圧倒的な存在感でハンジャの元彼ハンスを導いていく。そのきっかけが関東大震災。震災に朝鮮人となれば、「福田村事件」で知られる一連の虐殺行為は外す事はできない。日本の歴史教育には出てこない、だが日本人にとって避けてはいけない事。
そうした歴史的な出来事(戦前、80年代バブル期)にソンジャたち家族のエピソードが重なる。「歴史は繰り返す」ように若き頃のソンジャとその孫ソロモンの出来事がリンクしていく。時代が行き来しつつも、混乱せず非常に見易い。また若きソンジャの半生は戦前の混乱に加え、在日の過酷さが加わる。
そんなソンジャに感情移入せざるを得ない。若きソンジャを演じるキム・ミンハは健気さ、かつ力強さも放つ。物語は戦時に突入し、夫が政治犯として投獄される一方、現代(80年代)では解雇されたソロモンが転換期を迎える。戦争とは人それぞれに過酷な運命を与えるが、このドラマを観て改めてそれを強く感じた。
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