「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」を観る
今夜は仕事帰りに「アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師」を観てきた。内野聖陽、岡田将生共演「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督作品。マジメな税務署員が詐欺師と手を組み、かつて友人を貶めた男と対決していくコメディ風味の痛快ドラマ。
「カメ止め」以降、まるで西友のCMのようなコスパ優先の作品作りだった気がする上田監督。そのためか地方で監督の作品を観る事はなかった。だが今回、初めて豪華キャストで撮り、今後の資金石となる作品となる。特にラストへ向かう痛快さは「カメ止め」に相通じるところが見受けられる。
しかも「カメ止め」同様の群像劇で配役もいい。内野聖陽の芸達者ぶりは本作でも健在。うだつの上がらない税務署員が詐欺稼業で水を得た魚のよう。スマートな詐欺師を演じる岡田将生、ラスボス小澤征悦との対立構造等、それぞれのキャラが適材適所。
ちなみに本作は韓国ドラマ「元カレは天才詐欺師」(確かNetflixで観れたはず)を原作としたリメイク。プロットの何処までがそれに沿ったものか判らないが、実によくできている。しかもNetflix今年のヒットドラマの存在(おそらく偶然)がある意味、観る側のバイアスを加える効果を与えて面白かった。
惜しむらくは中盤までちょっと平板、単なる詐欺劇に見えてしまった事。終わってみればそれが壮大なフリだった事に気づくが、ちょっと勿体無い。それでも前半から所々でセリフの面白さを挿入する等、気を配った点は光る。是非、先入観をもって本作に騙されて欲しい。
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