午前10時の映画祭14「カジノ」を観る
今日は盟友N氏と午前10時の映画祭14「カジノ」を観てきた。ロバート・デ・ニーロ主演、マーティン・スコセッシ監督コンビによる1995年公開のアメリカ映画。実在した賭博師の人生、栄光と没落を彼の人間関係を通して描いていく。共演はジョー・ペシ、シャロン・ストーン。
冒頭から体感2時間は軽快なスコセッシ節で間を嫌うようテンポがいい。デ・ニーロ演じるサムの天才ぶりがその言動から垣間見える。そもそもギャンブルは胴元が儲かる仕組み。サムのセリフじゃないが長くやる、やらせる程に彼らの利益となる。競馬をやる身から見ればどれも耳の痛い話。
話を映画に戻すと、天才ぶりを評価されマフィアの懐を潤し、カジノホテルのマネージメントを受け持つサム。だが名目上、経営ライセンスが無いため、それが命取りにならないように裏の仕事を受け持つのがニッキー=ジョー・ペシ。だがサムの妻を中心に関係が崩れてしまう。
見立て「グッドフェローズ」の関係性でレイ・リオッタが演技派転換期のシャロン・ストーンに替わった構図。特にジョー・ペシの暴力性は変わらない、というか暴力増し増しのスコセッシ演出。電ノコが出てきた時はフリにしてもつい目を覆ってしまった。
スコセッシ作品に特徴的な自滅型の悲劇も「グッドフェローズ」に相通じる。物語は面白かったのだが、話がサムとジンジャーの別れ話になったところでつい睡魔が…なにぶん約3時間の作品なので前夜の睡眠不足も祟ったかな。ただそこを銃撃で起こされたのはスコセッシらしい。
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