「リトル・ダンサー デジタルリマスター版」を観る
今日は「リトル・ダンサー デジタルリマスター版」を観てきた。2000年公開のイギリス映画でNetflix「ザ・クラウン」を手掛けたスティーブン・ダルドリー監督作品。現在もミュージカル版が上演される程の人気作であり、その元となった本作は優れた音楽映画である。
1984年のイギリスの片田舎、炭鉱の町ダーラム郡を舞台に母を亡くした11歳の主人公ビリーがバレエに目覚め、学び成長していく様を描いている。また当時の世情を反映し、サッチャー政権下の事情を織り交ぜており、ストライキ中の炭鉱夫である父、兄に明かせないままに悩む事になる。
物語は王道中の王道。ビリーが独り立ちしていく姿が中心だが、やはり圧巻はビリーを演じたジェイミー・ベルのダンスと彩る音楽。時にモブシーンとシンクロしリズムを刻む。映像から受ける躍動と高揚感がこの作品最大の魅力。しかも音楽はT-REXやクラッシュ等、ブリティッシュロックも多く流れる。
この作品を観ながら、ビリーとバレエを教えるサンドラ先生との関係性に先日観た「ぼくのお日さま」を思い出した。片田舎、別のスポーツの傍らでの出会いとレッスン。受験先での学校側の言動からもきっと彼女は優れたダンサーだったのだろう。ラストはその先見への返答と家族への恩返しと受け取った。
公開当時にして幼馴染みのマイケルの件は近年の事情を先取りした感がある(監督自身の事情、投影でもあったみたい)。個人的に好きなのは「ガープの世界」を彷彿とさせるオープニングとラストで飛び跳ねるビリー。音楽映画はダーク過ぎてはダメ。ほろ苦いのはいいけど、やっぱり明るく締めて欲しいなぁ。
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