「舟を編む 私、辞書つくります」を観る(完走)
NHKBSプレミアムドラマ「舟を編む 私、辞書つくります」(全10話)を観終えた。三浦しをん原作のベストセラー小説で既に映画、アニメ化されている作品(ただし原作未読、どちらも未見)。主人公を置き換え(あくまで昨今の原作改変問題とは違うアプローチ)、近年の社会状況を織り込んだドラマとなっている。
「編む」という言葉には「多くの材料を集めて本を作る。編集する」という意味がある。中型国語辞典「大渡海」の製作発刊、辞書という舟を通し、言葉の大きな海に繰り出す登場人物たちの姿を描いている。テレビドラマらしいビジュアルを組み合わせたワードエンターテイメント。
放送当時はBSで欠かさず録画しそれを観ていたが、第5話で機器トラブル、途中停止してしまう。U-NEXTでやっと続きを観て最終話はBSの録画で完走。このドラマと登場人物たちのセリフを通して、言葉の持つ奥深さと辞書作り(使う紙、手触り、デザイン装丁まで)を体感できた気がする。
ドラマは若い女性社員、池田エライザ演じるファッション誌の読者モデル出身の編集者みどりを通して、グッと目線が低くなり様々な過程がわかってくる。一般的な恋愛(原作主人公との違い)を発端とした言葉の広がりを見せて面白い。またこの作品から一語の重みを痛感する。
なお架空の出版社、劇中登場するゲーム名以外は実名で扱っており、如何にも言葉を大事にするドラマらしい。
原作との大きな違いは先の主人公交代とコロナ禍以降を織り込んだ事だろう。非常事態宣言に自粛、リモート等、ライフスタイルの変化を通して辞書に残すべき言葉の変化をも示す。刊行パーティーの席が金八先生の最終回みたいなところは苦笑。でもいいドラマだった。原作(Kindle版購入済)や映画版も観てみたい。
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