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2024/10/05

「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観る

今日は盟友N氏と「シビル・ウォー アメリカ最後の日」を観てきた。「エクス・マキナ」「MEN 同じ顔の男たち」のアレックス・ガーランド監督・脚本作品。内戦下のアメリカを舞台に戦況と首都ワシントンDCを目指すジャーナリストたちを中心に描く。

まず4人のジャーナリストの組み合わせと配役が絶妙。キルスティン・ダンスト演じる有名戦場カメラマンのリー、同僚のジョエル、ベテラン記者のサミー、「エイリアン:ロムルス」のケイリー・スピーニー演じるNikon使いの新人カメラマンの4人がその立場と異なる目線で戦争を追う。ちなみにリーのカメラ(ソニー製っぽい)はロゴを隠してあり、如何にも戦場カメラマンらしい。

アレックス・ガーランド作品は「エクス・マキナ」「MEN 」の例からも出来が両極端。だが今回は前者、良作の部類。これまでの戦争映画と異なりジャーナリスト目線で描く事により、政府軍と西部勢力「WF」の戦況を冷静に映し出す。

ただ戦況は描いてもどちらが善で悪かとか、断片的な情報以外で政治的な背景はほぼ描かれない(そこに物足らない人がいるかも)。途中「憐れみの3章」のジェシー・プレモンス演じる男が登場するが、そのやり取りが不気味。モラルは崩壊し、際限ない殺し合いが始まる。そこに戦争の本質を見た気がする。

首都への道中は戦場を挟みつつ、ロードムービーの様相もある。それを補うようにアメリカンロックが流れるも情緒を煽るオケは一切用意されていない。そして終盤、両軍同士の銃撃戦から首都攻防戦に移った時、観客は戦場に放り出された臨場感に陥る。これは劇場でしか体験できまい。

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