「フォールガイ」を観る
今日はライアン・ゴスリング主演の「フォールガイ」を観てきた。 「ブレット・トレイン」のデヴィッド・リーチ監督作品。スタントマンを主人公とした80年代のテレビドラマの映画版リメイク作となっている。
ドラマ「俺たち賞金稼ぎ!!フォール・ガイ」は観ていたので、本作はその設定を活かした別物だとわかる。副業も出てこないし、こんなに恋愛要素も無かったから。ただしもちろん分かる人には分かる、ドラマリスペクトも用意。アメリカントラック(フォードとか)に乗る事が多かったのもその一つ。
スタントマン出身でアクション監督を経て現在の地位にいるリーチ監督がこの作品を撮るのは必然。溢れる映画愛&アメリカドラマ愛。スタントシーンの裏側を見せ方も上手いし、映画界影の立役者であるスタントマンの機微を映画ファンに通じるセリフで笑わせる。スタントマンリスペクトのエンドロールもいい。
ただ前半、主人公コルトと元カノのジョディとの再会と劇中劇撮影の火だるまスタントが平板。リーチ監督として珍しい恋愛描写ゆえに照れがあったのかもしれない。またファーストシーン以外、派手なアクションもなく中盤まで引っ張るのもマイナス。サマームービーなので全編適度にアクションが入って欲しかった。
個人的にはやっと中盤でエンジンが掛かったような気がする。特にカーアクションを交えたエミリー・ブラントが歌う「見つめて欲しい」(フィル・コリンズの全米No.1ヒット曲)が洋楽全盛の頃を思い出し猛烈に刺さった。歌い方も可愛かったし、ここから物語はラストまでグイグイと惹きつけられた。
エンドロールの仕掛けに劇中映画の顛末をみて主演スターの格の大事さを痛感する、そんなオチもいいね。対して全編主役のゴスリングのスター性が勝るし。なお劇中映画の女性プロデューサーのゲイルが終始LiLiCoにしか見えなかったよ。
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