「エイリアン:ロムルス」【IMAXレーザー字幕】を観る
今日は盟友N氏と「エイリアン:ロムルス」を【IMAXレーザー字幕】で観てきた。「エイリアン」第一作から45年。近年の続編「プロメテウス」「コヴェナント」等同シリーズを監督してきたリドリー・スコットは製作に回り、「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレスが監督を務める。
冒頭、登場キャラクターは6人に限られ、各々の思惑からある強奪計画に参加していく。その先に現れるのがフェイスハガーとゼノモーフ。観客はその恐ろしさを知っているが、向こう見ずな若者たちは勝ち目のない戦い、脱出を挑む事になる。そしてある事実が….余裕のある方は第一作を見直して本作を観るとよりいいと思う。
時系列的に第一作に繋がる物語でありながら、シリーズ特有のプロットとオマージュを織り込み、かつ新しい視点で再構築されている。特に大きな見どころはSFサバイバルホラーへの復帰だろう。中盤からは圧巻の緊迫感から久々に劇場で退け反った程で近年本シリーズが失った要素。さすがは「ドント・ブリーズ」の監督だ。
それでいて人類の起源と進化に目を向けた近年の続編まで包含しているのも面白い。またリブートやリメイクとは違う手法、本作が「エイリアン2」とは別の分岐を試みているのが新しい。そして物語の終わりに芽生える感慨はシリーズを観てきた者にとって大きなプレゼント。
地続きの世界観(アナログモニター、宇宙船、銃器、美術)も素晴らしい。またIMAXは音響も緻密な設計で、背後に隠れているチェストバスターの姿を感じるのだ…怖い、(悲鳴の届かない)スクリーン一杯の大宇宙と物語に没入する事ができた。今年一番のIMAX体験。とにかく劇場で観るべし。
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