« 「ウエストワールド」シーズン4を観る | トップページ | 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を観る »

2024/08/04

「キングダム」三作をイッキ見する

Netflixで「キングダム」三作(「キングダム」「キングダム2 遥かなる大地へ」「キングダム 運命の炎」)をパソコンモニターで一気見した。

原作マンガ未読にアニメも未見。ネトフリ契約中に「妻が見た」という話につられての出来事。これまでも劇場で予告編を観るにつけ、気になる作品だった。いや映画そのものより、大沢たかおが気になっていたのだよ。あの存在感は圧倒的。果たして映画本編はどうだったか。

さて各作品全般、劇場向けのスペクタクルがいい。殺陣に騎馬、戦車戦、さらに広大な宮殿と明らかに大スクリーン映えするシーンが多い。物語も主人公の立身出世を描いており、感情移入のしどころもある。その点、幼なじみへの弔いが強い第一作が良かった。

気になった点は二つ。一つ目は漫画原作ゆえコスプレ大会に陥っている点。一部のキャラは派手なメイク&コスチュームが目立つ。2の豊川悦司、小澤征悦はおそらく原作通りの絵面に拘り過ぎ。あれならトヨエツじゃなくて良いのでは。もう少しリアルとマンガのバランスを狙えなかったかと。

その点、大沢たかおの王騎はこのシリーズ最大の功労者。キャラの濃さはあっても役作りに醸す雰囲気が勝る。ただ山界の王(最初はホッカイロレンかと思った声)、長澤まさみのコスチュームは目に毒、いや徳だったけど。

もう一つ気になったのは本編とは無関係、エンドロール前から流れる主題歌。1、2共にいいところで日本語の歌が流れ幻滅。壮大な作風ならオケで勝負し、主題歌を流すのはその後にして欲しい。三作目「運命の炎」では少し間を置いて宇多田ヒカルの曲が流れたから、それに気付いたのかな。

そもそも日本人が中国戦乱を演じる違和感はねぇ(日テレはかつて同じ手法で「敦煌」をヒットさせたけど)。だからこそそれを打ち消すようビジュアルでリアルとマンガのバランスを狙えなかったかと…この作品、ビジュアル重視が別の意味で使われている気がしてならない。

240804_01 240804_02 240804_03

|

« 「ウエストワールド」シーズン4を観る | トップページ | 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を観る »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 「ウエストワールド」シーズン4を観る | トップページ | 「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」を観る »