「ターミネーター2」リバイバル上映【字幕版】BESTIA enhancedを観る
今夜は盟友N氏と「ターミネーター2」リバイバル上映を観てきた。1991年公開のアメリカ映画。アーノルド・シュワルツェネッガー主演、ジェームズ・キャメロン監督による「ターミネーター」シリーズ第二弾。来るべき審判の日を前に再びサラとターミネーターの攻防を描いていく。
ハードSF気味だった第一作に比べ、エンターテイメントを追求したリメイクの意味合いも持ち、誰もが知るターミネーター像=シュワはこの作品。悲観的な未来を描きつつ、ユーモアと圧巻の映像をもって細やかな人類への希望を表す。30年以上経った今、進化したAIを前にキャメロンの先見性が光る。
劇場で観たのは初公開以来だから33年ぶり、確か渋谷で観た気がする。それでも今日の感想は「今年の夏で一番面白い映画で今も面白い」。4K化、トリートメントされた映像と音響は最新公開作に比肩するクオリティ。さらにVFXにエンタメの教科書ともいうべき物語の相乗効果で上映時間2時間17分はあっという間だった。
当時44才シュワのバストショット、リンダ・ハミルトンやエドワード・ファーロングの表情は若々しく映りその名演は色褪せない。それでいて4K化でスタントタブルの顔がシュワの顔に差し替えられている事に気づく(コンボイVSバイクのチェイスで)。レーザーディスクで何度も観たシーンゆえ少し寂しさも。
またスコアの印象がこれまでの視聴(主にLD)と異なっているような気がした。刷り込みの反動か、気のせいか。それでも映画本編の面白さは変わらない。アクションとストーリーテリングの緩急が神懸かっている。キャメロンは前作以降、「エイリアン2」「ランボー2」(は脚本)「アビス」という凄みある時期。
そして改めてスタン・ウィンストンのVFXが素晴らしい。CGに頼らないトリッキーで迫力、実在感のある映像美。冒頭の未来戦争、T-800を彩る特殊メイク、圧巻のエンドスケルトンまで見惚れた。一方「アビス」を足掛かりにしたILMによるT-1000のCGも素晴らしいが、隔世の感は否めない。
カロルコのオープニングロゴも懐かしかった。それに登場後瞬殺の小峯隆生も。これら込みで「ターミネーター2」。またヒーロー役が多くなったシュワの立場を逆手に、悪役から守護者へ転換させた点も見事。当時、鑑賞前にメイキング見過ぎて知ってたんだよね。同じ寮に住んでた同級生が「善人だったんで驚いた」って言ってたのを思い出します。
IMAXの次に大きいスクリーン、BESTIA enhancedで観たおかげで4K化の恩恵も判り易い。ちなみに「ターミネーター2」はスーパー35mmで撮られた作品なので、IMAXでの上映も可能では?(たぶん再トリミングは必要だけど)。是非次回はIMAX上映でお願いしたい。
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