「ウエストワールド」シーズン3を観る
今月から初U-NEXTへ。そこでHBO作品「ウエストワールド」シーズン3(全8話)を吹替版で観た。ずっと観たかったんだ。アマプラでシーズン2を観たのは5年半前。多少忘れていたけれど記憶は徐々に戻る。パークを離れ都会に現れたドロレスの目的、その一方である者の企みが明らかになっていく。
相変わらず金の掛かった作品。ましてシーズン3は大都会が舞台とあって、目の前は未来世界。ちなみに映画版「ウエストワールド」(1973)の続編は「未来世界」。大昔、水曜ロードショーで何度もやってたけど、配信ないんだよなぁ。
それはさておき、シーズン3の未来世界が凄いの一語。最近、似た感じの舞台を見たと思ったら2014年版「ロボコップ」での世界観の作り込みに近い。車両、バイク、ドローンベースの乗り物、そして建造物。ただその「ロボコップ」に比べ物語はこちらが圧倒的に上。
ホストの自我、独立は人類との対決へ。そこは一種のミスリードはあるものの、人類との対峙は変わらない。ドロレスと対決するのが大富豪セラック。人類を代表する彼はAIレハブアムを駆ってドロレスを追い詰めていく。しかし彼が行ってきた事こそ、実は社会の脅威だったのだと知らされていく。
シーズン3が放送されたのは2020年。AI新時代となった昨年よりさらに前へ遡る。テクノロジーの最先端たるホストたちを上回るAIレハブアム。だがそれ(AI)を操るのも、操られるのも人間。そこに生まれる怖さ。このドラマのショーランナー、ジョナサン・ノーランとリサ・ジョイの先見性が光る。
もしシーズン3の難点を挙げれば、ほとんどパークを離れた世界が描かれ、そのおかげで他のSF作品と大差無くなってしまった事だろう。先の「ロボコップ」の例はともかく、ホスト同士の戦いは「ターミネーター」と大差ない。ただビークルを駆使したアクションは見応えがあったなぁ。
シーズン2から継続されたキャスティング。もちろん「SHOGUN」のあの方も。だがシーズン4の終了後、最終シーズン製作キャンセルが発表された。それが2年前。もし製作が復活しても、ギャラ高騰して出てもらえなくなっちゃうよ。
それよりも「ウエストワールド」の製作キャンセルってワーナーとノーラン兄弟の関係性もあるのではと。クリストファー・ノーランがワーナーと袂を分けたのが2021年。シーズン4は翌年6月からの放送。視聴率のせいもあるけど、余波はあったんじゃないかと邪推。とりあえずシーズン4観るよ。
| 固定リンク
コメント