午前10時の映画祭14「マッドマックス」を観る
今日は盟友N氏と午前10時の映画祭14「マッドマックス」を観てきた。1979年公開のオーストラリア映画。メル・ギブソン主演、監督はのちの偉大なる巨匠ジョージ・ミラー。現在まで「怒りのデス・ロード」「フュリオサ」と続いていくシリーズ第一作。
続編「マッドマックス2」は昔テレビ放送が多かったが、「マッドマックス」一作目は意外に覚えていない。唯一、記憶にあったのは暴走族に追い駆けられたマックスの奥さんが道路上、間も無く命を落とすシーン。ここのカット割りが実にせつなく、マックスの怒りは頂点となる。
本作は近未来、世紀末が舞台だが、あくまで2以降の世界観の前日譚で荒廃夜明け前。狂気に見える暴走族たちの対局には一般市民。しかもマックスと家族は旅行や海水浴を楽しんだりしてる。しかも猟銃を構える婆さんはほぼ役に立たない。
マックスの勤める警察は神奈川県警を超える超法規的機関。西部警察、いや「ロボコップ」のデトロイト警察みたいな感じ(いやあっちがパクってるのか)。とにかくやりたい放題。マックスが辞めないよう署に繋ぎ止めておくため、改良インターセプターを用意するくらいだし。
そこまでは常に暴力沙汰があっても問題は一切解決しない。引かれた弓はずっとテンションが掛けられたまま。そして解き放たれるようにマックスが怒りを爆発させるのは後半最後の最後。そしてV8インターセプターと共に悪を討つ。狂気には狂気、そんなマックスに「ダーティハリー」のエンディングと重なる気がする。
シリーズに引き継がれていくスピード感溢れる映像と編集は大きな見どころ。続編で脚を引き摺るマックスは本作のラストから繋がるのだな。そして世界は荒廃し、唯一無二のディストピアが描かれていく。もちろん来週の「マッドマックス2」(劇場鑑賞4年ぶり)も見逃せない。
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