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2024/07/28

Netflix「地面師たち」を観る

Netflix「地面師たち」(全7話)をイッキ見した。新庄耕の原作をドラマ「湯けむりスナイパー」「モテキ」の演出家 大根仁が監督・脚本を手掛けた犯罪ドラマ。2017年に起きた地面師詐欺事件をモチーフに土地売買を巡る詐欺と駆け引き、その人間模様が描かれていく。

当時、世間を騒がせた地面師事件。その顛末を知っていてもこのドラマは面白い。詐欺版「ミッションインポッシブル」ともいうべきチーム戦。彼ら究極の劇場型犯罪は112億円(実際の事件は55億)の頂を目指す事になるが、その完璧と思われた計画にやがて問題が生じ始める。

このドラマは極力ドライな視点で進んでいるところがいい。それを体現するリーダーはハリソン山中、演じるのが豊川悦司。得体の知れない怖さは自ずと判ってくるが、第1話冒頭のエピソードにも垣間見える。また彼が口にする某有名アクション映画第一作の悪役の件は劇中の絶妙なスパイスとなっている。

僅かなドラマの情を担うのが、ハリソンの片腕となる辻本拓海を演じた綾野剛。サスペンスシーンのキレの良さだけでなく、拓海に纏わる悲哀ある表情。そこで描かれるエピソードは、創作ながらも地面師事件の暗部を物語る。

二人を中心にピエール瀧、小池栄子、北村一輝、染谷将太がチームを組む。瀧さんと小池のコメディセンスは折り紙付き。特に瀧さんはネトフリ俳優と揶揄されるが、その存在感は捨て難い。ちなみに瀧さんは噂のネトフリ特典(一生視聴無料)を得たのでしょうか?

ドライなドラマに似合う石野卓球の音楽。画面を通しての電気グルーヴ競演は興味深い。大根さんも電気のドキュメンタリーを撮っていたしね。ちなみに最強のネトフリ俳優山田孝之が出ていないとお嘆きの方、ご心配なく。NHKバタフライエフェクトよろしくナレーションを担当してます。

地上波で放送できそうな内容だが、エログロ描写から深夜帯になっちゃうだろう。それよりもキャスティングや映像にコストが掛かっているのは窺い知れる。配信系に人材が流れるのは必然。山本耕史のセリフじゃないが「コンプライアンスとか…振り回されてる奴は全員クソだ」は大根さんの本音なのかもしれない。

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