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2024/07/13

「密輸 1970」を観る

今日は韓国映画「密輸 1970」を観てきた。「モガディシュ 脱出までの14日間」のリュ・スンワン監督による実話を基にした海洋クライムアクション。1970年、韓国の漁村クンチョンを舞台に、環境悪化で失業に追い込まれた海女たちが金品の密輸入に巻き込まれていく。

予告編からコミカルな作品と思いきや、割にシリアス。笑いを散りばめるも突然に血生臭いシーンも多い。しかも海女のリーダーであるジンスクがただ一人不遇の期間を過ごす事になる。この手の韓国映画は描写がハードで結構な犠牲。ラストシーンは明るくも個人的に痛快とまではいかなかった。

突然に姿を消したチュンジャ、彼女に疑いを持つジンスクの二人を軸に物語は進むが、序盤単調に見えた事、また体調のせいか睡魔が….ただ群像劇、人間関係が見えてくると面白くなってくる。ジンスクたちに密輸犯、チンピラに税関と四つ巴で伏線を交えて複雑に絡みあっていく。

クライマックスは「007/サンダーボール作戦」を彷彿とさせる海洋アクション。いや007を超えたシーンも。基本あまちゃんなので装備無しでのアクション。演者本人(スタントダブル?)による悪党との攻防は手に汗握る見どころ。「ムービング」のチョ・インソンもあるシーンでかなりのアクションをみせる。

この映画もう一つの魅力。最初からエンドロールまで韓国演歌が流れ、たぶんその時期を知るご当地の観客は琴線に触れる演出なのだろう。我々でいえば、八代亜紀や石川さゆりの歌が流れる世界。邦画でもそうした演出の映画を観てみたくなった。

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