Netflix「三体」(吹替版)を観る
今日はNetflix版「三体」(全8話)を観た。「地面師たち」を観終えた時点、もう今月の視聴時間確保は無理と思ったのだが、コロナに罹患して急にヒマになった。それなら話数的にも丁度いい「三体」を観るのが良いのでは、の結論。
「三体」は既に中国ドラマ版(以下中国版)を観ているが、全30話で原作の途中。Netflix版は8話終了時点でエピソードは中国版を追い越した。物語の主体がイギリスへ移り、中国必須の原作エピソードを除いて新たな物語として構築されている。
「ゲーム・オブ・スローンズ」製作陣によるNetflix版「三体」はとにかくサクサク物語が進む。中国版で第29話の古筝(こそう)作戦が第5話で登場。また主人公と元警官のバディものだったが、元警官はMCUのベネディクト・ウォンに代わり、原作主人公の役割を5人の登場人物に再編させている。
エピソードは物語が進む上で無理は感じずに上手く整理されている。いくつかのプロットはバッサリ。その分ちょっとした男女間のやり取りはあれど、垢抜けたNetflixらしい洗練さ。中国版は原作に忠実過ぎるのか、Netflix版ではアジアらしい味わいは後退し、葉女史や紅岸のエピソードはあっさりと纏められていた。
そして中国版との最大の違いはVR「三体」の描き方。中国版の画質がPS2だとしたら、Netflix版はPS5以上。演者はCG内で演じ、観る側は表情とその演技、世界観に没入できる。中国版はVRシーンに力を入れた割にクオリティがなぁ….結構VRシーン多かったし。それに限らず様々なVFXで中国版を圧倒する。
それもNetflix版ゆえの自由度あっての事。原作重視のご貴兄はその点注意を。またNetflix版最大の利点は吹替版。物語の大半を中国版で知っているアドバンテージもあるが、セリフと難解な説明が判り易い。今からなら、原作未読な方に対してなら間違いなくNetflix版を薦めるかなぁと。
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