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2024/05/30

「ミッシング」を観る

今日は映画「ミッシング」を観て来た。女児失踪で奔走する夫婦と彼らを中心とした人間模様とその波紋を描く。𠮷田恵輔監督・脚本による石原さとみ主演、青木崇高、中村倫也らが脇を固めたSNS時代と報道、社会を抉る問題作。

映画ファンならこの作品に求めるものは始まって間もなく気付くはず。その推測は正しい。劇中、石原さとみはほぼ9割9分は笑う事はない。救いようがない展開が待っており、石原、青木演じる夫婦を追い詰めていく。そのキャラ設定、愛娘への負い目が常に付き纏い、助け合うはずの夫婦に微妙な空気が漂う事も。

マスコミを描く対象としてテレビ局記者砂田を演じたのが中村倫也。正しい報道を信条に取材を続ける砂田だったが、局の圧力と後輩の台頭によって偏向報道の片棒を担ぐ事になってしまう。石原演じる沙織里のロングインタビューにカメラマンが入れるツッコミは僅かに笑える(かもしれない)シーン。

そんな本作だが沙織里の弟、圭吾を演じる森優作の存在感が良かった。失踪の直前まで一緒だった圭吾は偏向報道によって周囲から叩かれていく。後半、誤認逮捕された圭吾を引き取りに行く沙織里と帰路の途中、亀裂の入った姉弟関係に血の通う瞬間が生まれ、そのやるせなさが琴線に触れる。

この作品はそんなやるせなさの塊、社会の澱みと細やかな救いを描いている。やるせなさの連続が今、プライベートと仕事が滅茶苦茶な俺の心に染み入ってくる。追い討ちを掛けるようなエピソードの数々に沙織里を待つラストシーン。かつての笑い声が響くエンドロールは細やかな救いの一つかもしれない。

追伸.
この映画の舞台はズバリ我が街沼津。劇場を出れば目の前は聖地巡礼。特にマクドナルドにtimesレンタカーをバックに沼津駅北口が多くのシーンで映る。沙織里たちの住む西浦地区ではみかん山に漁港、圭吾は門池地区でスーパー門池、加えて仲見世商店街とほぼオール沼津ロケ。

しかもロケ地間の点がストーリー展開で正しく結ばれ、地元民が観ても全く違和感がない。しっかりとロケハンがなされた成果だと思う。

ちょうど一年前、エキストラ募集があったのを思い出し、参加してたら馬組合のST君(南野陽子主演の「菩提樹」)以来の映画出演者だったのになぁと妄想。余談ですけど。

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