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2024/03/17

「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観る&舞台挨拶@シネプラザサントムーン

きょうは「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」を観てきた。白石和彌監督の前作を受けた続編であり、若松孝二監督と名古屋映画ファンの聖地シネマスコーレと本作の井上淳一監督自身の青春がクロスオーバーした快作。主演は前作同様、若松監督を井浦新が演じる。そして我が映画鑑賞主戦場の一つ、シネプラザサントムーンで作品上映と舞台挨拶が行われた。

前作と地続きの世界観(前作、本作とも井上監督による脚本)に強烈な若松監督の存在感。前作にあったアクの強さは若松監督に任せ、井上たちが映画に取り組む姿と現場の厳しさの対比。劇中の井上、そして金本がもがく姿さえ清々しい。もう一つ物語の軸がシネマスコーレの誕生と紆余曲折。支配人となる木全を演じる東出昌大もいい味を出している。

舞台の80年代とその文化、映画が懐かしい。間違いなくその空気を満喫した。
例えばビクターのセパレート式ビデオデッキとカメラの組み合わせ。そして「不適切にもほどがある」を地でいくような当時のビデオ販促事情とか。そのタイトル、今の若い子達には判るまい。あと目に入る車両は当時のものに拘り、スズキマイティボーイの正面が映った時には嬉しかった。

前作の全共闘世代から時代は受験戦争へ、そんな変化も受け取れる。あえてあの人が今のまま本人役で登場、そんな河合塾絡みのエピソードも面白い。とにかく映画が好きならこの作品を観る資格があるし。いずれ聖地巡礼、シネマスコーレへ行ってみたいなぁ。

舞台挨拶は井上淳一監督、井浦新、芋生悠、杉田雷麟の4方が登壇。質疑からティーチインスタイルで40分近く行われた。こういうのってなかなか生で観られないもの。役への取り組みや本編エピソードに関して披露された。井浦さんの語る若松監督像が興味深い。下唇をね。映画の中の井浦さんの存在感は凄かった。

その後はサイン会。そんな気がして上映前にパンフを買っておいたけど、俺やっぱいい勘してる。先日「ビバリー昼ズを聴きましたよ」と杉田雷麟くんに声を掛けたところ、「大丈夫でした?」と返された。ラジオから映画の魅力は伝わっていたよ。でもまさかここで舞台挨拶があるとは。

ティーチインの中で井上監督が話していたのだけれど、前作実現しなかったサントムーンでの舞台挨拶に遡るらしい。しかも直後のコロナ禍を経て様々な形での劇場支援、その中でサントムーンとの関係が生まれたそう。今回、静岡県横断で3館の舞台挨拶が実現したようだ。是非、監督次回作でも舞台挨拶があるといいなぁ。

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