NHK アナザーストーリーズ「笑いの革命者たち〜よしもとNSCの挑戦〜」 を観る
昨年末録画してあったNHK アナザーストーリーズ「笑いの革命者たち〜よしもとNSCの挑戦〜」(初回放送2022年4月22日)を観た。当時何気なく録画した再放送だったが、今や貴重なオンエアとなってしまった。吉本興業が1980年代に始めたお笑い学校NSC(New Star Creationの略)をテーマにしたエピソード。もちろんNSCといえば一期生ダウンタウンは外せない。
アナザーストーリーズは三つの視点でテーマを読み解くドキュメンタリー番組。第一の視点は大崎洋元会長(放送当時は会長)。大崎氏はNSCの立ち上げメンバーで暗中模索の中、才能ある原石を見い出す。それがのちのダウンタウン。番組では売り込みに奔走する大崎氏の回顧と若き二人の映像が披露される。その後の活躍は皆の知るところ。
第二の視点は福島を通して都道府県住みます芸人を、第三の視点は現在、将来のNSCを見つめるもの。アナザーストーリーズは三つの視点の取材バランスがいいと思うが、この回は少し違った。正直、第一の視点に比べて後半の二つの内容は非常に薄っぺらく感じたからだ。ダウンタウンの存在感と比較すればやむを得ないのだけれども。
80年代の漫才ブーム直後に作られたNSC。笑いの需要と供給に徒弟制度(1師=1弟子)の限界からNSCは生まれた。ダウンタウンだけでなく、関東からはとんねるずが師匠を持たないコンビとして台頭しこれを後押し。今や芸能プロの多くが同様のタレント養成所を経営している。
お笑いに限らず、社会に長く根付いた徒弟制度は衰退の一途。確かに時代なのかもしれない。ただ一方で失ったものも大きい。それが世間を賑わしているあの件の主因の一つ。師として正すものがおらず、面白い事、実力が全て。お笑いカーストの中で生まれた格差と力関係とか....多少妄想が入ってきているけど。
もう一つこの番組で感じたのはNSC以降の吉本興業の拡大路線。年間約1000人が集まるNSCによって増大した駒、笑いの過剰供給の行き先が住みます芸人の目的の一つに思える。地方との結びつきは大きな強み。のちに各地方で生まれるラクーンよしもと劇場もその現れ。その集客力は地方にお金を落とす意味でプラスだし、ウィンウィンの関係性が生まれている。
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