「お嬢さん」を観る
今日はAmazonプライムビデオで2016年公開の韓国映画「お嬢さん」(スペシャル・エクステンデッド版)を観た。日本統治下の朝鮮半島を舞台に、日本人になりすまして伯爵と名乗る男、男が近づく日本人貴族の姪、そしてその詐欺のために送り込まれた少女らが織り成すサスペンス。物語は突然の展開に戸惑う第一部、疑問が明かされる第二部、その結末を描く第三部で構成される。
そもそもこの作品を観ようと思ったのは、先日観終えたドラマ「二十五、二十一」の主演、キム・テリが出演していたから。そして驚いた事がある。一つはこの作品における彼女の大胆な演技でとにかく凄いの一語。もう一つはこの作品のだいぶ後、「二十五、二十一」で高校生を演じたのが30代であった事を知ったからだ。
「二十五、二十一」では高校生から名メダリストまでの成長を演じ分け、終盤の落ち着き具合はキャリアを経た姿が反映されていると思う。でもドラマを観ていた最中、20代位の人かなぁと思っていたくらい(余談だけど)。反面、この作品の彼女は等身大の姿にあどけなさが残り、その中でのこの作品での演技なのだから驚くしかない。
キム・ミニ演じる秀子との色々な面での対比、大胆な性描写に秀逸なストーリーテリング、憎たらしい配役等、特に中盤以降は画面にクギ付けとなる。唯一、日本人を演じた韓国人俳優が操る日本語にちょっと引っ掛かるが、設定上のエクスキューズもあるので。ちなみにキム・テリの日本語はなかなか上手い。
「ベネデッタ」級の性描写に、騙し騙されの展開にある某ハリウッド産サスペンスの匂いが漂う。秀子とスッキの関係性も何処か似ているし。女性の解放という点で「哀れなるものたち」にも相通じる。とにかくこの作品は映像、美術が素晴らしい。例えば邸宅、裏の舞台となる地下室はザコシショウ級に誇張された広さ。そこで繰り広げられる耽美な世界。その迫力はテレビサイズに収まらない。
| 固定リンク



コメント