「女優は泣かない」を観る
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
さて今日は一日、映画の日。それならと「女優は泣かない」を観てきた。盟友N氏が観たいリストに入れていたが、彼は「カサンドラ・クロス」と「PERFECT DAYS」を観に行くという事で別の劇場へ単独行動。蓮佛美沙子主演、スキャンダルで仕事を失った女優が故郷のロケ番組に出演する事に....だがそれが自分発見の場になっていく。
そんな物語の大筋は王道。だから中盤まで笑いを織り交ぜながらも、蓮佛演じる梨枝の原点回帰と推測しつつ観ていた。だがそれだけに留まらなかった彼女の変化に驚く。そして最後にホロっとさせられた。前半の不器用な女優ぶり、後半に向けて仮面を脱いでいったような表情。この映画の魅力はズバリそこ。クライマックスで「女優は泣かない」のタイトル回収を裏付ける。
そこへの気付きは家族や地元の人々とのエピソードの積み重ね、帯同する若手ディレクターとのやり取りの中にある。このディレクター、咲を演じたのが「お耳に合いましたら。」の伊藤万理華。何しろ明るさと秘めた根性が彼女の魅力。追い込まれつつやり過ぎてしまう役割を好演。タクシー運転手を演じた上川周作ら共演陣も良かった。
そして観光になり過ぎない原点回帰の過程も良かった。舞台は荒尾。ファミレス、居酒屋、お菓子屋、高校と地元の人しか判らないだろうしそこがいい(荒尾は有働佳史監督の故郷との事)。個人的に場外馬券場(荒尾競馬場跡)が出たらやり過ぎと思っちゃうだろうし。梨枝の実家も湿度というか、その空気感まで伝わってきた。テレビじゃ無理、映画だからできる事。
| 固定リンク



コメント