「ザ・クラウン シーズン6」(吹替版)を観る
Netflix「ザ・クラウン シーズン6」を観終わった。いよいよファイナルシーズン。時代は1997年から2005年頃を、ダイアナ元妃の事故死、ウイリアム王子ら新しい王室、そしてチャールズ皇太子とカミラ妃の結婚までが史実を基にドラマで語られる。終えて思う。長きに渡りこれ程愛された女王はいない。
王室というブランド。アルファイド家の執着もそこに始まり、ファイナルシーズンは不穏な幕開け。その語り口は事故当日のエピソードと繋がった時、我々の知る悲劇に繋がっていく。その後の父モハメド・アルファイドの掌返しは王室をこき下ろす。元々政略結婚を狙っていたモハメド。亡くなったドディとダイアナはドラマの中で親しき友人以上に描いていない。
同じような印象を与えるのはキャサリンとウイリアム王子のエピソード。何処まで事実なのか判らないが、王子に近づくために進学を変えたり、その裏に彼女の母親による戦略があったり。ただ王子への憧れが発端となれば、チャールズ皇太子に近づいたダイアナ元妃のエピソードと重なる。王室とは常に外界から羨望の的となる宿命。
それ故にウイリアム王子とハリー王子との関係性と変化が成長と共に顕著になっていく。このドラマで2005年までしか描かれないが、我々の知るハリー王子の言動が劇中で少しずつ織り込まれている(ような気がする)。ただそこに至る経緯も王室の特殊性、彼らの両親、いや遥か昔からずっと繰り返されている。
そんな中でその権威と立場を貫くエリザベス女王。過去エディンバラ公との間にあった出来事を微塵も感じさせない。女王を演じたイメルダ・スタウントンが醸し出す威厳と冷静な佇まい。人気絶頂のブレア首相(あまり似てないけど)も彼女の前では赤子同然。彼にかける言葉もシニカルな英国風。そんな女王に決断の時が...
| 固定リンク
コメント