「007/サンダーボール作戦 4Kレストア版」を観る
昼間に続き今度は一人で「007/サンダーボール作戦 4Kレストア版」を観てきた。ショーン・コネリー主演、1965年公開のシリーズ第4作。ボンド映画初の2時間オーバーの130分となり大作色は強くなった。そしてこの作品からシリーズ特有、クライマックスでの大味感が出てきたと思う。
のちにコネリー自らリメイクに参加する「ネバー・セイ・ネバー・アゲイン」のオリジナル。個人的に「サンダーボール作戦」よりも「ネバー・セイ...」のほうをよく観ている。また「サンダーボール作戦」は子供の頃に月曜ロードショーで観た印象が強く、記憶も断片的。そのせいか今回観ていて新鮮だった。
ボンド、ドミノに悪役ラルゴ、親友フリックス・ライターとお馴染みの名が並ぶ中、設定は同じでも名が変わっているキャラクターに気づく。「ネバー・セイ...」のファティマはこちらでフィオナ。底知れぬ怖さはファティマに譲るが、女殺し屋としてボンドを翻弄、ベッド上での怖さは同じ。むしろルックスと好みはフィオナかな。
ガジェットはDB5の再登場にガイガーカウンター付カメラに時計。冒頭のランドセル型ロケットはその20年後のロス五輪で現実となった。本作の目玉は水中シーン。核ミサイル奪取のため、爆撃機ごと乗っ取るスペクター。爆撃機を原寸で海中に沈め、かつ大掛かりな多人数アクションをクライマックスで展開。当時は斬新だったかもしれないが、そこは実に大味。でも今やシリーズの持ち味。
オープニングを飾るトム・ジョーンズの主題歌はこれでもかの歌声で圧倒、神々しさが宿る。「リビング・デイライツ」の時にも思ったが、モーリス・ビンダーのタイトルバックは色っぽく斬新、ファン目線で懐かしい。そしてボンド=ショーン・コネリーはやはりいい。もちろん今回残る「ドクター・ノオ」も劇場のスクリーンで観なければ!
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