「隣人X -疑惑の彼女-」を観る
映画の日なので2本目に今日から公開の「隣人X -疑惑の彼女-」を観た。のだめとノゴーン・ベキ主演.....いや上野樹里、林遣都共演の静かなるSFドラマ。地球外生命体、惑星移民Xを受け入れた世界。人の姿をコピーし、社会に溶け込むXたち。そんなXに恐怖を覚える現実と未来を描いていく。
オープニングのタイトルテロップは原作同様「隣人X」でサブタイトルはない。監督のささやかな抵抗?配給元が付けたのかな?タイトルはシンプルなほうがSFっぽくていい。物語は派手さが無く心理描写が中心でXを巡る考察モノでもない。時にみせるVFXでSFだと再認識するが、Xとは現実社会に潜む様々な差別へのメタファーだと気づく。
記事のために上野樹里演じる柏木良子へ近づく雑誌記者=林遣都。 心を通わすうちに生まれる苦悩。そして記事を巡る騒動が二人にもたらすもの。もうひと組、野村周平と台湾出身のファン・ペイチャの二人の姿も含めて様々な視点で物語を追っていく。ひたむきなファン・ペイチャの演技と可愛さが良かった。
ちょっと雑と思える編集部分もあったが、終わってみればSFだしあの結末だからと思う。そんな中で良子とその父紀彦との関係が描かれていくが、もう少し早い場面で父親が出てきたほうが二人の絆を物語の中で活かす事ができた気も。ただ監督は前半でSF色、サスペンス色を強くしたかったのかもしれない。
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