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2023/11/03

「ゴジラ-1.0」を観る(ネタバレ無し)

祝日休みという事で今日から劇場公開の「ゴジラ-1.0」を観てきた。シリーズ37作目となる本作の監督は「三丁目の夕日」シリーズの山崎貴(兼脚本、VFX)が務める。第二次大戦終戦の直後の日本を舞台にしたゴジラ作品。歴史に沿うような第一作のリメイク的な側面を持つ。

おそらく多くの人が「シン・ゴジラ」と比較せずにいられまい。東宝製作だし、キモのVFXを担当するのも白組で同じ。違いはシェフ(監督)次第で2作のアプローチはいくつか異なる。まず「ゴジラ-1.0」の時代を戦後に置いたところ。山崎監督は「三丁目」シリーズで高度経済成長期、「永遠の0」等で戦時下を描いており、経験をもって手腕を発揮し易い背景がある。

その上顕著なのが映像へのアプローチ。特撮回帰の「シン・ゴジラ」に対し、「ゴジラ-1.0」はビジュアルそのものの面白さ。本作で特撮特有の下からの煽り画はあまり無いし、ヤシオリ作戦のような懐古的な映像も無い。ただ大画面向きの映像作りは共通するところ。しかも本作の情景、艦船にリアルさがあって引きこまれる。

またシミュレーション要素の強かった「シン・ゴジラ」に比べ、人間ドラマに重心を置いている。ビジュアルとドラマの両立が「ゴジラ-1.0」の目指すところと感じた。主人公の成長を通して戦争の傷跡を乗り越えていく姿が描かれる。ワダツミ作戦、主人公の取る手段に一抹の不安はあったが娯楽作らしい着地。テーマの一つであろう、マイナスから乗り越えていくのが大事だから。

結論、2作の優劣は完全に好みの世界、甲乙つけ難い。ドラマパートは良かったし、セリフの端々に今の日本の在り方への批判、第一作同様に反戦の意味が込められている。シリアス寄りの物語も佐々木蔵之介と山田裕貴らの演技でバランス。シン・ゴジラのキャッチフレーズに倣えば、今回はニッポン(民間)VSゴジラなんだな。 「らんまん」とは違った神木、浜辺コンビを見る事ができる。もちろん必見はゴジラ、伊福部昭作曲のテーマが流れると総毛立つ。そんなゴジラバースの一つとして観てはどうだろうか。

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