「PATHAAN/パターン」を観る
今日はインド発のスパイ・アクション映画「PATHAAN/パターン」を観てきた。「RRR」に続けと世界を席巻するインド映画。そのフォーマット(ダンスと音楽)で146分濃密な物語をみせていく。冒頭からグイグイと引きこまれるのは「RRR」同様。本作はアクションを含めてとても見応えある作品に仕上がっている。
まずアクションは「MI:デッドレコニング」に負けていない。アクションの量は普通の大作の数倍ではないか。例えばドバイでのカーアクションに車上バトルと派手さは明らかに上。僅かに合成感はあってもヒロイックな見栄の切り方で気持ちいい。また007のオマージュともとれる雪山ロケーションが嬉しかった。
主人公パターンにしても敵役ジムもこれでもかのシックスパッド超えの割れた肉体美に参る。そうでなきゃ拷問に耐えられまい。そしてヒロインはパキスタンのエージェントでまさに「私を愛したスパイ」だ。パターンとの駆け引きにアクションも魅せる。ほぼ半裸のシーンは目に毒ならぬ徳。あるシーンで彼女のコスチュームに笑ってしまったが、その後の展開で納得。
物語の中でアフガニスタンがカギを握るが、作中だけでなく同国、インドとパキスタンとの関係性を表す。パターンとのエピソードにも長きに渡って関わりを持っていたし。もちろんそこにタリバンやロシアも絡んでくるわけで、現実共々世界情勢は複雑。映画とはそんな歴史に理解を深める機会だと改めて思う。
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