「イノセンツ」を観る
今日は映画「イノセンツ」を観てきた。ノルウェー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン4か国合作のサイキックスリラー。共同住宅に集まった子供たち(アナとイーダ姉妹、アイシャ、ベン)が能力に目覚め、無邪気に遊んでいるうちにやがてベンは道を踏み外していく。その行為に恐怖を感じた3人はベンを止めようと考えるのだが。
何処か不安が漂う映像。それでいてスタイリッシュ。彼らの能力はこれまでの映画に比べれば他愛無いかもしれないが、インフレ気味にあった映像表現へのアンチテーゼ。その匙加減から観客への痛みの伝わり方は半端ない。PG12ゆえに何度か視線を避けたシーンもあった。こちらがそうさせる程にこの映画はよくできている。
キャラクター配置も絶妙。冒頭でのイーダと自閉症の姉アナの関係性、昼間孤独に遊ぶアイシャとベン。それぞれの家庭環境の違いと必然。やがてダークサイドへ堕ちていくベンが飛行機を片手に遊ぶ無邪気さ、それを仕掛けるイーダ。描く目線、彼らの行動は子供たちそのものであり、そこが物語に影を落とす。
彼らの間にあるシンクロと共鳴が一つのカギ。お互いの能力を引き出しつつ、目の前の出来事への共感。同時に恐怖の共感でもある。物語は一見淡々と進んでいるようで無駄なく進める助けとなっている。その行く末、地味に凄みのあるラスト対決は大きな見どころ。
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