Netflix「サンクチュアリ -聖域-」を観る
僅か1ヶ月ぶりに再契約したNetflix。その理由は巷で噂の「サンクチュアリ -聖域-」(全8話)を観たかったからだ。「ナイツ ザ・ラジオショー」でナイツの二人にあれだけ薦められると我慢できない。しかも主演は「ヴィレッジ」で好演した(オレ曰く)日本のマ・ドンソクこと一ノ瀬ワタルだからだ。いやそれだけに留まらない魅力がこの作品にはある。
相撲を扱ったドラマといえば、朝ドラの「ひらり」や日テレ「まったナシ!」(主題歌は森高千里の「私がオバさんになっても」)と数は限られる。しかもどちらかといえば明るい作風。そうでなければ(ピーアール前提の)日本相撲協会のバックアップは受けられない。
しかしこのドラマのスタッフロールに日本相撲協会の名はない。暴力、ハラスメントと物議を醸すテーマを扱っているだけに難しかったのだろう(相撲監修は元十両の維新力)。だが取り組み中の画が映ると驚かされる。何と国技館の外観だけでなくその土俵までドラマに大事な舞台として登場、寸分違わぬVFXで再現。協会の手を借りずに自前で全てを用意した。さすがNetflix謹製。
ただ何よりも熱いドラマがメイン。主人公の小瀬清を中心に猿将部屋内でのイジメ、ライバル静内、相撲界を巡る様々な問題を扱い、シリアス8割ユーモア2割のウェルバランス(オレ調べ、それを演じられるのは一ノ瀬ワタルだから)。個性溢れる登場人物たちの紡ぐ相撲界(=サンクチュアリ)を毎エピソードに凄さと怖さ、笑いと感動が込められている。
実質最終回は第7話。自信を失った猿桜(=小瀬)が立ち直り成長するエピソード。彼に留まらず猿将部屋の面々が一つになり、猿桜共々大きく成長していく。引退必至の猿谷の存在感。そしてピエール瀧さん演じる親方との熱気溢れる稽古、それが報われる出稽古。最終第8話は「えっ!そこで終わるの?」とまさにシーズン2のためのプロローグ。
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