「大脱走」【午前十時の映画祭13】を観る
今日は盟友N氏と午前十時の映画祭で「大脱走」を観てきた。ジョン・スタージェス監督による1963年公開のアメリカ映画。映画ファンなら誰もが知るはず、エルマー・バーンスタイン作曲の「大脱走」のマーチにのせ、集められた捕虜たちがドイツ収容所から脱出を企てる様を描いた戦争映画。
スティーブ・マックイーン、ジェームズ・ガーナー、リチャード・アッテンボローらがトップロールではあるが、さらにチャールズ・ブロンソン、ジェームズ・コバーン、ドナルド・プレザンスと名前が挙がるスターだらけの大作。加えて「特捜班CI5」のゴードン・ジャクソン、「ナポレオンソロ」のデヴィッド・マッカラムと知る人ぞ知る米英キャスト陣も魅力。
これまでテレビで何度か観ていた事はあったが、子供の頃だったし、結末もおぼろげ。だが記憶を呼び起こしたのが、絶望したアイブスが有刺鉄線を超えようとした際に銃撃されるシーン。物語は勇壮な「大脱走」のマーチ、だが一方で突然の戦争下の現実が突きつけられる。それはクライマックス、脱出組の顛末にも表れていく。
やはり「大脱走」は映画館で観るべきだと思う。その理由はただ一つシネマスコープである事。例えば横長の大画面にトンネルを掘り続けるダニーが画角いっぱいに映る。昔テレビで観た時は両端がトリミングされその迫力は全く伝わらなかった。それだけでなく群像劇でもある「大脱走」はそれぞれの表情を汲み取る上で大画面は必須といえる。
この作品を改めて観て思ったのは、その後の脱出劇やアクション映画のオマージュを受けている事。ダニーの件は狭いトンネルを這った姿、汗の染みたタンクトップといいそのまま「ダイハード」だし、砂を捨てる件は「ショーシャンクの空に」でも描かれた。それらをもう一度観返して比較してみるのは面白いかもしれない。
あとN氏も言っていたが、記憶の中ではマックイーンのバイクが何度も何度も飛んでいたのに、実際は呆気なく捕まってしまう。マックイーンが劇中不死なのは彼がアメリカンヒーローである証し。2時間40分の作品中、意外とマックイーンが出ずっぱりでは無いのも群像劇たる本作らしいと思う。
| 固定リンク



コメント