「ガチ星」を観る
今朝はNetflixで「ガチ星」を観た。「サンクチュアリ -聖域-」の江口カン監督、金沢知樹脚本コンビが描く競輪の世界。両ドラマに共通点も多く、プレ「サンクチュアリ」の雰囲気も漂う。ただ大きな違いは協会(JKA)のバックアップを受けているところ。手を出すような暴力系パワハラは無いがかなり厳しい世界である事は十分に伝わる。
もう一つ違いを挙げれば、主人公濱島が競輪にセカンドキャリアを求めた事。元々プロ野球、福岡ダイエーホークスで中継ぎを任される程の人材(ただ過去形)。しかし人格的にろくでなし感は強く、本当に最後の最後くらいまでは素直に応援できるようなキャラではない。でもある出来事をきっかけにスイッチが入った濱島の勝負は大きな見どころとなる。
「サンクチュアリ」との違いはタイトルの「ガチ星」に現れている。とにかくシリアス、リアル感(競輪学校、ホークス他団体が実名が嬉しい)。ユーモアは博多華丸ら等の客演勢にお任せ。JKAとしても競技(競輪学校)の厳しさを伝えるのが大事だったろう。そして厳しいスポーツの世界といえば「キッズリターン」で一見親切も腹黒な先輩ボクサーを演じたモロ師岡。今回はユーモア漂う競輪学校の校長を演じている。
「ガチ星」における静内は同期最速の久松。貧困の過去を持ち、別れた母親への思いも相通じる。借家のドアに貼られた督促状はあの静内のエピソードと重なる。サニーパンのエピソード、他人の好意も受け付けないところも似ている。でもそこにプロフェッショナル感が出ていて良いし、ラストに控えるライバル同士の叩き合い(明らかに競馬の表現だけど)に疾走感を加えている。
主演の安部賢一自身も紆余曲折の末、この役を勝ち取ったという。他作で使われていない良さ、自身も競輪選手を志望した事もあってフィジカル面共々最良の抜擢。「サンクチュアリ」でも再起用されていたと今頃になって知る。そりゃ髭無しの政治部記者(しかもイイ男面)では気がつくまい。
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