「AIR/エア」を観る
今日はマット・デイモン主演、ベン・アフレック監督兼出演の「AIR/エア」を観てきた。ファンならご存知「グッド・ウィル・ハンティング」以来の親友コンビが、NIKEとマイケル・ジョーダンの契約を巡る実話を映画化した。
ダイアー・ストレイツの「マネー・フォー・ナッシング」が流れ、劇中の1984年へ一気に引き戻される。知った時代だからこそわかる空気感。今と違って電話一つ受けるのも不便な事ばかり。NIKEがシューズシェア17%だった頃が舞台。のちの隆盛は知るところだが、その起点となった出来事が描かれていく。
成功する結末はわかっている訳でその過程が見どころ。基本的にビジネス映画なので感動を売るような話は多くない。ただ綿密に進めながらも最後は泥臭くアプローチを掛けていくソニーを見て、打算的なのがビジネスじゃない事を知らされる。しかもそれがある偉人を巡る話に繋がっているとは。
またジョーダンの描き方が巧い。詳しくは触れないがジョーダンその人なんだから。そしてフロントにはジョーダンの母が立つ。このお母さんあって最強アスリートを生み、ビジネスの変革する一人となる。ソニーとの電話で冷静にその意義を語る母親役のヴィオラ・デイヴィスの演技に惹き込まれた。
史実ものは「アルゴ」でオスカー受賞のベン・アフレック。ソニーを中心とした群像劇を見事にまとめている。銀塩強めの映像、美術共々その再現度が素晴らしい。「ウォール街」「ワーキング・ガール」で出てきた80年代のオフィスってこんな感じ。エアジョーダン(共同通信杯G3の優勝馬じゃないよ)やNIKEマークを巡るエピソードも興味深い。
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