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2023/03/19

「第95回アカデミー賞授賞式」を観る

WOWOWオンデマンドで「第95回アカデミー賞授賞式」を観た。例年ならノーカット字幕版を録画、それを少しずつ毎日観ていくのだが、何とDIGAにトラブル。一切録画されていなかった。毎回保存してきたのに...と思いつつ、私にはWOWOWオンデマンドがあった。本当に良かった。全編観るのは年功行事だからね。

さて今回、オスカーを席巻したのは「エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス」。放送中の日本語字幕(コメント)は「エブエブ」と略されていた。作品自体はオスカー級と思えなかったが、ある意味時流に乗った受賞だったのでは?と思う。Me Too、ポリコレ、その上での多様性への流れ。ハリウッド人材(アカデミー会員)の多様性の現れでもある。

授賞式の雰囲気もそんな感じ。ミシェル・ヨー、キー・ホイ・クァンとアジア系俳優の受賞に壁は感じなかった。司会ジミー・キンメルに94才の出演者ジェームズ・ホンまで弄られつつ、尊敬と温かい笑いに包まれていた。作品賞のプレゼンターがハリソン・フォード、受賞直後にスピルバーグが映されるとキー・ホイ・クァンとの「魔宮の伝説」復活が瞬間訪れたのは感慨深い。

同じくアジア勢席巻の旗頭「RRR」のフィーチャーぶりも目立った。歌曲賞まで受賞した「Naatu Naatu」のパフォーマンス。司会のキンメルは「受賞コメントが長いと「Naatu Naatu」軍団登場で退場させます」と笑わせる。実際、そこまでの事は無かったけど。今年そんな輪の中に日本映画勢が居なかったのは少し寂しい。

また今年の特徴として去年授賞式放送でカットされたスタッフ部門(美術や音響他)が復活した事だ。たとえ世間の目は作品や俳優に向かってもハリウッドの人々にとって賞の重みは平等。実際、授賞式は彼らのコメントや経歴を知る貴重な時間だった。そして追悼のコーナー。この一年間亡くなった俳優、スタッフを悼む。このコーナーがあるから毎回授賞式を観ている。日本アカデミー賞ってこういう試みしてるのかな。

作品賞ノミネートでまだ観ていないものが多い。たとえ「エブエブ」が受賞しても、心の中の作品賞は別のものになりそう。でもダニエルズの前作「スイス・アーミー・マン」は面白かったよ。それと授賞式を通して、ハリウッドは完全にコロナ禍前に戻った印象だった。(おしまい)

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