「ブラッシュアップライフ」を観る[完走]
日本テレビのドラマ「ブラッシュアップライフ」(全10話)を観終えた。第4話オンエア後、ナイツ・ザラジオショーでナイツの二人が神回と絶賛。すぐさまTVerで追っかけ見事にハマった。ちなみに当時4話まで配信。多くのドラマは開始3話を過ぎる頃、1話の配信を残して最新回のみとなるが、このドラマのように数話見逃してもTVerに残してくれると非常に助かる。日テレは何でもHuLuではねぇ。
このドラマの面白いところは繰り返す人生とノスタルジーのシナジーにある。「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(特にPART2)のように何処か俯瞰で見守り、主人公がトラブルを回避、このドラマでいうところの"徳を積んでいく"。しかもその過程が我々の生きてきた時代とラップ。生活や文化、家電にテレビ番組とその一つ一つが懐かしい。時代を懐かしむ点はNetflixの「ストレンジャー・シングス」にも相通じるだろう。
そして圧巻は細かく張り巡らされた伏線と膨大なセリフ量、それを構築したバカリズムの脚本。伏線に関しては本当に楽しんで作っているのだと想像。普段一人舞台のバカリさんだが、これだけの登場人物を絶妙に動かすのはさすが。この脚本に多くの実力派俳優が集うのは納得。ドラマ「選TAXI」は早々離脱したが、本当に今回のドラマは参った。
そして1シーン最大7~8ページのところもあったという膨大なセリフ量。沈黙を嫌う位に埋め尽くされたセリフ。正直その中身は他愛のないもの。そこがタランティーノ風であり、我々の普段の生活に顧みれば親近感が湧いてくる。一方、間(ま)を重視するような映画では成り立たない。リラックスした中で観るドラマでこそスパイスとして効いてくる。
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