「フェイブルマンズ」を観る
今日は盟友N氏とスティーブン・スピルバーグ監督作品「フェイブルマンズ」を観てきた。最近は"映画"を題材にした作品が多いが、スピルバーグの自伝的という触れ込みの本作。幼少期、映画に目覚めて作品作りに勤しむ主人公サムと彼の家族のと関わりを中心に描かれていく。
スピルバーグの映画作りの原点から始まり、興味を持った時の輝き。物語はハートウォームに進むかと思いきや中盤で大きく動く。作品作りの狭間で知る事実。それが主人公たち家族に影を落とす。だからといって湿っぽくならないのがスピルバーグ。何処かドライ、その理由がこの映画に秘められていると思う。
本作は一般的にいわれるエンターテイメント作品では無い。だが家族や仲間たちの出来事の中にエンターテイメントは潜んでいる事を教えている。サムの作品は家族記録に卒業映画等々、面白おかしくカッコよく皆を魅了。こういうのを見せられると創作意欲を刺激させられる。最近家族記録作ってないなぁと自己回顧。
カリフォルニアへ移ってからは一旦映画作りから離れ、家庭と学校生活に悩むサム。そんな中、初めてできたガールフレンドのモニカからカメラを借りる話が出ると、湯水の如くメーカー名が出てくるところがスピルバーグらしい。この彼女が可愛いんだよな。サムが部屋に遊びに行った時のエピソードもカワイイ。
プロムで流れたサムの作品に観客は釘付けと熱狂(時代からも「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を思い出させるなぁ)。サムをイジメていたヤツから受けた言葉はある意味で最大の賛辞。それら原体験の積み重ねが今のスピルバーグを作っている。そして社会へ漕ぎ出す彼の前にあの偉大な人が現れる。しかも演じていたのは....。この対面シーンは凄かった。
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