「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3を観る
Netflixで「ストレンジャー・シングス 未知の世界」シーズン3(全8話)を日本語吹替で観終えた。エルによって閉じられたゲートがソ連の実験で秘密裏に開けられてしまう。それを機にホーキンスでは謎の事件が続出。平和の日々を得たマイクたちに三たびマインドフレイヤーとの闘いが始まるのだった。
最終話でまさか"泣ける"ストレンジャー・シングスになると思わなかった。シーズン2のボブの件は突然過ぎて呆気に取られたが、本シーズンでの溜めに溜めた演出とこれまでの思い入れもあってグッと胸に来る。ヤツが心を開いた瞬間、ホッパーの思いがエルに届いた時、本当に泣けてきた。
ただ物語はあくまで「ストレンジャー・シングス」。様々なオマージュを交えてSFの王道を往く展開。今回はドン・シーゲル監督のあの作品(「ダーティハリー」じゃないよ)とか、ズバリT2とか。暗殺者がホッパーたちを追うカメラワークなんて"そのまんま"だもの。そして1985年といえばあの作品で劇中に"そのまんま"登場(吹替はあの人のものでしたよ)。BGM共に物語とリンク、その演出に脱帽した。
そしてまさかのT-800 VS レッド・ガーディアンが待っているとは(あくまで妄想レベル)。対決状況がまるでT2。冒頭ソ連の超兵器が登場した時、そんな事微塵も感じなかったが、最終話でアクションが続く中、シチュエーションが重なっていった。しかも...そりゃ泣くしかないでしょう。それにしてもここまで緻密に物語を構築したダファーブラザースには頭が下がる。
シーズン的には「アメリカ北東部から85'巣立ち」。実にこの物語は子供たちの成長をみるアメリカ版「北の国から」なのだ。いつの間にか親目線。エルとホッパー、バイヤーズ一家とホーキンスの街、そして仲間たちとの別れ。そうした情緒、この作品独特のオマージュが入り混じって琴線に触れる。
続くシーズン4への謎。そしてシーズン5(ファイナルシーズン)のアナウンス。先に4を観るか、5が出るまでシーズン4を待つか。シーズン4のためにもう一カ月だけNetflix契約するかと。今もう一つ、別に見続けたい作品ができてしまったしね。
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