「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を観る
今夜はMCU最新作「アントマン&ワスプ:クアントマニア」を観てきた。フェーズ5の幕開け、量子世界を舞台にその宿敵となる征服者カーンが登場、アントマン=スコットたちとの対決が見どころとなる。
ファミリー感の強かった「アントマン」シリーズだが今回はほぼ全編シリアス。ジャネットが行方不明だった頃の秘密。それが明らかになった時、カーンの恐るべき力を知る事になる。そしてスコットたちが引きこまれた量子世界は「スターウォーズ」を彷彿とさせ、一大スペクタクルが繰り広げられていく。
とはいえ、これだけ風呂敷を広げながら小粒感は否めない。前半、観る側は世界観についていくのがやっと、物語にマーベルらしさがあっても深みを感じなかった。またMCUを映画だけで追い掛けるとカーンの存在は唐突に感じるだろう。変異体、マルチバースはドラマシリーズ「ロキ」あってのものだし。
スコットとキャシーの親子関係も感情移入させるまでに至らず。演出面でも物語を追うばかり、描く事に必死で置いてきぼりなところもあった。それ故か、これまで「アントマン」を監督してきたペイトン・リードの持ち味は、冒頭とラストくらいしか活きなかったような気がする。
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