「ザ・クラウン シーズン5」(吹替版)を観る
Netflixで「ザ・クラウン シーズン5」(全10話)を日本語吹替版で観た。実は今回のNetflix再契約で一番観たかったのがこの作品。英国エリザベス女王の座位から現代へ向けて物語が紡がれる大河ドラマ。見応えの高さに加え、いよいよ我々のよく知る時代に差し掛かっていく。
このシーズン5は1980年代から90年代初頭までの出来事。一つはチャールズ皇太子とダイアナ妃の離婚、もう一つは保守党政権から労働党への移行時期に王室に対する国民感情を重ねていく。ダイアナ妃への共感から生まれるバッシング、その末路も描かれる。
エピソード5-9なんてまるで逆「恋人たちの予感」のような作り。カップルの会話で始まりイギリスの離婚事情を絡ませる。この話を通し皇太子夫妻が法律上の離婚が成立。離婚裁判の過程が面白くも書類手続は一般市民と同じで平凡と驚く。
その裏に王室(女王)の判断、損得勘定があったのは言うまでもない。ダイアナにとってチャールズ皇太子でなく「"システム"と結婚した」というのは悲劇。長きに渡り、"システム"を守ってきた王室、エリザベス女王。演じるイメルダ・スタウントンの視線はこれまでになく冷たい。
親子切り離しを促すように進学する子供たち。国民感情の反面、味方が減っていくダイアナが心を許すある人物の存在、近づくマスコミ。BBCの単独インタビューもその背景は改ざんのよって勝ち得たもの。その後の"最大の悲劇"を知る者にとって何とも後味が悪い。
さて今回のキャスト、中でもメージャー首相を演じるジョニー・リー・ミラーは超そっくり。エリザベス・デビッキのダイアナ妃に最初は違和感(高身長ゆえに)があったが、すぐに気にならなくなった。むしろ存在感は彼女ならでは。アルファイド氏父との交流が微笑ましい。
映画ファンとしてはアルファイド氏と「炎のランナー」、「インファナル・アフェア2」とリンクするような香港返還、「キングスマン3」にも描かれたニコライ2世一家のエピソードが興味深かった。そしてティモシー・ダルトンの貫禄と言ったら堪らない。
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