Netflix「Jung_E/ジョンイ」を観る
Netflixで「Jung_E/ジョンイ」を日本語吹替で観た。「新感染ファイナルエクスプレス」「地獄が呼んでいる」等のヨン・サンホ監督によるNetflix映画。
荒廃した22世紀の地球。宇宙に建設されたシェルターの一部が戦争を仕掛け、独立国を宣言。その戦争下、傭兵として戦果を挙げた伝説の戦士ジョンイがいた。だが彼女も最終作戦で瀕死の状態に陥る。そんな彼女の脳をAIとして移植、擬態に移すプロジェクトがあった。やがて度重なるシミュレーションは壁にぶち当たる。
冒頭の説明につい「ファーストガンダム」が思い浮かぶが、実際の物語はパーソナル。プロジェクトリーダーである主人公ソヒョンとジョンイの関係性が描かれていく。「コンタクト」や「インターステラー」のように時を超えて伝わる母の想い。伝えたい事は親子ならでは実にシンプル。ソヒョンはその想いを受けて行動を起こす。
そうした親子物語の背景を支えるのが作品のSF観。「攻殻機動隊」を連想させる擬態も映画「アーカイヴ」のようなチープさはない。さすが潤沢な予算のNetflix映画。冒頭の戦闘シーンも迫力があって惹きこまれる。ジョンイを演じるキム・ヒョンジュのアクションも素晴らしい。
研究所所長を演じるのが「梨泰院クラス」のリュ・ギョンス。これまでの役柄と同じ、危険さとユーモアを兼ね備える演技。その存在は前半で違和感を感じるも、物語の展開で納得。ヨン・サンホ監督が彼を起用した理由もよく解る。
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